ひなの名前「ヒナタ」に 阿寒国際ツルセンター、来館呼び掛け【釧路】
阿寒国際ツルセンター「グルス」で今年6月に誕生したタンチョウのひな(雌)の名前が「ヒナタ」に決まった。両親の名に由来し、多くの人に愛されるようにとの願いが込められており、河瀬幸館長は「たくさん応募していただき本当にありがたい。ヒナタの成長をこれからも見守ってほしい」と来館を呼び掛けている。
ヒナタは、釧路市丹頂鶴自然公園で飼育中のつがい、ドウサン(雄)とエムコ(雌)が生んだ二つの有精卵のうちの一つを、同センターのアサヒ(雄)とソラ(雌)が抱卵した。同センターでひなが誕生したのは2002年以来20年ぶり。
9月に来館者やホームページ、フェイスブックなどで名前を募集したところ、25日までに183件の応募があった。アサヒとソラにちなんだ名前が多く、職員で6案に絞ったが「どれも素敵な名前で決められない」との理由から、インターネットで投票を行った。同月30日までに118件の投票があり、最も得票が多かったヒナタに決定。複数から同名の応募があり、名前の由来はそれぞれ「空(ソラ)に朝日(アサヒ)が昇って日向(ヒナタ)ができるから」「太陽のように明るく健やかに育ってほしい」「空やお日様のイメージにぴったり」などとしている。2番目に投票の多かった名前はユメ、3番目はルナだった。同名応募が複数あったことに加え、新型コロナウイルスの影響なども考慮して命名式などは行わない。河瀬館長は「現時点で放鳥の予定はないが、親子そろって見られるのは子別れする春ごろまで。20年ぶりに産まれたひなとその家族を見に来てほしい」と話している。
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