〝図書郵送貸し出し〟利用を 市中央図書館、周知に力 潜在需要確信【釧路】
釧路市中央図書館が1月から始めた図書の郵送貸し出し(有料)は、9月28日現在の利用が3人、延べ利用6件、貸出冊数43冊の実績にとどまっている。コロナ禍だけではなく、図書館を訪れることのできない人に配慮した恒久的なサービスで、利用が少ない現状については「まだ広く知られていないため」とし、潜在需要を確信している。
この郵送貸し出しを利用できるのは市民だけではなく、釧路管内の住民も対象となっている。窓口のほか電話、ファクス、メールで中央図書館に申し込み、利用者カードの登録を行うと、分館・分室を含めた市内図書館の図書、雑誌(最新号除く)、紙芝居、CDを10冊まで、着払いの郵送で自宅に届ける。返却期間は3週間。送料は原則、大小2種類の郵送バッグで片道810円と1030円だが、「サイズや冊数によっては安い方法もある。相談しながら検討する」と説明している。
返却は元払いの郵送か、誰かに頼んで分館・分室を含めた返却ポストに投(とう)函(かん)しても、図書館バスでも可能。阿寒町公民館図書室の返却ポストだけは開館時間しか利用できない。
利用実績が3人、延べ利用6件にとどまっている状況について中山朗生館長は、「周知に努めているが、まだ知られていない。今後もホームページをはじめ機会あるごとにPRしていく」と周知に力を入れる方針。
図書郵送貸し出しの問い合わせは0154(67)1740へ。
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