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スケトウ初水揚げ 「魚は薄い」 道南太平洋【函館】

今季初水揚げしたスケトウ(2日午前4時15分ごろ、木直漁港)

 道南太平洋海域(渡島、胆振、日高管内)のスケトウダラ刺し網漁が始まり、漁場形成の早い渡島のえさん(椴法華)、南かやべ、鹿部の3漁協で2日、今季初水揚げした。このうち、函館市の木直漁港では、夜明け前から家族総出で網からスケトウを外す作業に追われた。漁期は来年3月末まで。

 スケトウ刺し網漁は1日に解禁。木直漁港では、漁船7隻が沖に向かい、一昼夜留め置いた網を引き揚げ帰港。船の明かりを頼りに魚を網から外す作業を手早く進め、次々と大箱へ詰めていった。大栄丸(14トン)の船長、伊豫部喜晴さん(64)=木直町=は「全般に魚の分布が薄い。4歳魚が主体。通常の初漁だと5トンは捕れるが、きょうは半分の2・5トン。今後に期待したい」と話した。

 道南太平洋のスケトウTAC(漁獲可能量)は前年度と同じ4万6400トン。2021~23年度は同量で固定となっている。

 スケトウは魚肉練り製品の原料となるほか、卵巣はタラコ、辛子明太子に利用され、函館・道南の重要な漁業資源。

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