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釧路新聞

沿岸市町に藻場造成 ブルーカーボン協議会設立【釧路】

 釧路総合振興局は5日、「釧路管内ブルーカーボン推進検討協議会」を設立した。釧路管内沿岸の市町、漁協、研究機関と連携し、海の炭素吸収源``ブルーカーボン、、として注目される海藻や海草が繁茂する藻場などを整備し、水産資源育成と炭素吸収量確保の両立を図る。協議会発足は道内初。

 コンブやアマモなどの海藻・海草は二酸化炭素(CO2)吸収量が多いことが近年の研究で分かり、国連はブルーカーボンと名付けている。一方、森林などはグリーンカーボンとされるが、管内の人工林は約6割が成熟期を迎え、今後炭素吸収量が減少することが予想されており、温室効果ガス排出量の実質ゼロを目指す「ゼロ・カーボン北海道」の実現には、新たな吸収源であるブルーカーボンへの期待が大きくなっている。また、管内では来年9月に全国海づくり大会が開催されることから、これを契機に地球環境に優しい取り組みを一丸となって推進するため、協議会を立ち上げた。

 5日に釧路市内で行われた協議会では、コンブ養殖や藻場となる自然調和型防波堤、火散布(浜中町)でのアサリ干潟造成、コンブ人工礁設置などの概略プラン案が示された。2023年度からは振興局の重点事業としてマスタープランの作成などを行い、25年度から全市町で事業を行う。

 同振興局の古明地恵一地域産業担当部長は「コンブの藻場造成などを各地域で実施することで、漁業者の経営安定にもつながっていく」と理解を求めた。

釧路管内の市町や漁協、研究機関が参加した設立協議会

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