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70周年飾るヒマワリ画 更別農高 スマート農業活用し9月完成【更別】

 創立70周年を迎える更別農業高校(伊與部明校長、生徒94人)の生徒、教諭らは記念事業の一環で、先端技術のスマート農業を活用した「ひまわり畑アートプロジェクト」に取り組んでいる。2日には、来校した農機具メーカー三菱マヒンドラ農機(本社島根県)の齋藤徹社長と伊與部校長、プロジェクトを担当する原義幸教諭が、ヒマワリアートの目的やスマート農業の可能性などについて意見交換した。

ヒマワリ畑を見学する(左から)原教諭、伊與部校長、草花分会の石坂美也さん、菊池さん、齋藤社長

 ヒマワリアートは原教諭が中心となって同校草花分会の2年生4人と企画し、同分会の菊池凪紗さんがデザインを担当。同校のほ場約2ヘクタールで開花時期の異なる2種類のヒマワリを栽培した上で、9月上旬ごろに「更別農高70」の文字と校章が畑に浮かび上がる地上絵を完成させる計画。完成時には村内に広く告知し、村民を招いてお披露目イベントを開く。

 このプロジェクトは、原教諭が前任校の帯広農業高校時代に関わりのあった農業機械の関連企業などから支援を受けることで実現。ヒマワリアートの目的として原教諭は「スマート農業に関する学習の推進」「緑肥植物であるヒマワリの栽培による土壌改善」「農地の景観向上」などを挙げる。

 この日の意見交換で齋藤社長は「スマート農業を文字通りスマートに実践できる場所が北海道。今回のプロジェクトは、若い世代に農業の魅力を感じてもらういい機会になる」と評価する。

 伊與部校長は「今年は創立70周年を記念しての事業だが、次は更別村のマスコットをモチーフにするなど、持続可能な形で今後もヒマワリアートを続けていきたい」と述べた。

 9月上旬に披露した後は、三菱マヒンドラが輸入・販売する耕起作業機ディスクハローを使い、緑肥に活用するヒマワリのすき込み体験授業を実施するほか、齋藤社長による講義を予定している。

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