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日高報知新聞

ニホンウナギ確認できず【日高】

【日高】NPO法人沙流川愛クラブは17、18日の両日、沙流川河口から紫雲古津川向大橋までの約8・5㌔の区間でニホンウナギの特別採捕を行った。

 ニホンウナギは、環境省レッドリスト2015で絶滅危惧種に指定されている。マリアナ諸島の西方海域で産卵し、北赤道海流を乗り越えて、日本近海に到着することか ら、気候変動に伴う海洋環境の変化は、産卵場の位置や回遊経路の位置の変化などにより、ニホンウナギの来遊、分布、資源量に大きな影響を及ぼしている。

 水産資源として、成魚が捕獲対象となるほか、ニホンウナギの稚魚(シラスウナギ)も養殖魚として漁獲の対象になっている。

 近年は、水産庁が中心となり、中国や韓国、台湾と連携・協力し、養殖に利用されるシラスウナギや親ウナギの漁獲制限などの資源管理も行われている。

 17日は会員や開発局、町関係者22人、18日は30人が参加。7月初めの大雨や今回の雨の影響などで増水し、泥が堆積するなど、条件的に良好とはいえない中で行われた。

 流域生態研究所(札幌市)の妹尾優二代表理事・所長の指導の下、17日午後からは、沙流川河岸3カ所にプラスチック製円筒どう19個、はえなわ5本(各針が8本)を仕掛けた。翌18日は午前8時半から仕掛けの引き揚げ作業を実施。同時に電撃捕漁器エレクトロフィッシャー(電気ショッカー)で採捕を行った。

 2020年7月には幼魚(シラス)、21年7月には15㌢ほどの成魚2匹を採捕しているため、期待に胸を膨らませたが残念ながらニホンウナギは確認できなかった。

 今回は、ヤツメウナギ・モクズガニ・スジエビ・モツゴ・ウグイ・フクドジョウ・ヤマメ・ウキゴリ・ヌマチチブなど多種類の魚を採捕。中でもヤツメウナギが多数生息していることを確認し、妹尾所長から採捕した魚について詳しく説明を受けてから全て放流した。

 妹尾所長は「太平洋岸から函館までの河川に上ってくるニホンウナギは、特に室蘭の川にはいる。鵡川、沙流川にはあまりいないようだ。今、石狩川・後志川ではヤツ メウナギがほとんど取れなくなったが、沙流川には生息している。ヤツメウナギも含めて研究していっても良いのでは」と話した。

腰までつかり電気ショッカーを背負い採捕作業を行う参加者たち

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