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函館大谷で学校指定機器でICT教育強化 独自の負担軽減【函館】

今年度の1年生から学校があっせんしたICT端末を使用する函館大谷高校。同校ではさまざな科目で端末を使った授業が実践されている。

 函館大谷高校(丸山政秀校長)は今年度入学の1年生(約130人)から、学校が指定するICT(情報通信技術)端末機器を購入してもらう「BYAD」方式を採用し、ICT授業の強化に取り組んでいる。卒業後も自分の端末として使い続けることを想定、学校が一括購入して端末価格を安く抑え、校納金改定など独自支援で家庭の負担軽減を図っている。

 BYAD(Bring Your Assigned Device)方式は学校が推奨する端末をあっせんし、個人が私費で購入した端末を持ち込み活用する。個人が自由に端末を持ち込む方式(BYOD)と違って、BYADは、生徒が使用する端末やOSを均一化でき、指導の負担軽減や効率化が見込める。生徒にとっては教具として日々持ち運ぶ以上、故障や破損といったトラブルやリスクを回避できる点でメリットは大きい。

 端末の選定に当たり、複数の教員がアップル社のタブレット、クロームブック、ウィンドウズPCを一定期間使用。テストした結果、文書作成、表計算といったPCスキルの習得などを踏まえ、マイクロソフト社の「Surface Go 2」を指定機器に選定した。

 3年間の保証を付けることで水漏れや落下など不意の故障をカバー。在校中有効なオフィス365のライセンスも含まれ、ワード、エクセル、パワーポイントなど基本的なソフトウェアも一通りそろっている。タイプカバーも付いて価格は9万円以下に抑えた。

 家庭の購入負担を少しでも軽くするため、校納金の改定や入学金減免の拡充といった独自の支援策を講じている。PTA事業とした購入費用貸付による分割払いの導入や、生活保護受給世帯には学校所有機器を年単位で貸与(家庭への持ち帰り可)することで負担を出来る限り減らし保護者へ理解を呼び掛けている。

 同校では昨年度から、新型コロナウイルス対策で授業のオンライン配信に取り組んでいる。1、2年次には「情報科学」の授業で端末操作の基礎から応用までを指導し、タッチペンを使った英語の書き取りや発音練習、小テストなどICT端末を活用した教育に力を入れている。

 木戸口靖之教頭は「端末は生徒の所有物として学校だけでなく、自宅学習や部活動の遠征先での自学自習など時間を有効活用できるようになる。学校としても生徒がどこにいても授業が受けられる環境を整え、学ぶ機会を失わせることのないように努めていく」と力を込める。

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