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十勝毎日新聞

人形の視点…懐かしのまちを行く 平原まつりで東洋が映像展示【帯広】

 8月14、15の両日に開催されるおびひろ平原まつりの会場に、1970~80年代の帯広市内中心部を再現したジオラマの映像が展示される。広告代理店で印刷業の東洋(帯広、角高紀社長)が、音更の私設鉄道博物館「十勝晴駅」所蔵のコレクションを撮影した。来場者が55インチの大型画面を操作し、ジオラマ内の人形の視点から当時の帯広の街並みを懐かしむことができる。

故・穂積さんのジオラマ活用

ジオラマの製作、保管を担っている「十勝晴駅」のスタッフ

 ジオラマは、同博物館長を務めた穂積規(ただし)さんが4月に亡くなるまで同博物館で展示されてきた。中札内の会社員中川忠さん(50)が作成したジオラマに、穂積さんと鉄道仲間らで人や自動車などの模型を配置。年々その規模を拡大してきた。1月に西1条通の周辺が完成。帯広駅、平原通り、広小路など市内中心部が精巧に再現されている。

 おびひろ平原まつりの管理運営を受託する東洋が「祭りにもデジタルなど新たなものを取り入れていくと良いのでは」と考え、同博物館関係者の早川明弘さん(55)に伝え、撮影が実現した。

 帯広のまつり推進委員会によると、平原まつりでジオラマが使用された例は過去29年間で一度もないという。東洋の河崎真以子主任は「今年は市制90周年の記念の年。昔を思い出したり、知ったりするきっかけにしてほしい」と話している。

ジオラマで再現された平原通

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