道南の若手経営者が集まった第１回例会

　道南企業の若手経営者や経営幹部ら約３０人でつくる「函館・道南の未来を考える若手経営者の会」が４月に発足した。老舗レストラン五島軒社長の若山豪さん（３９）が代表を務め、定期的に意見交換や勉強会の場を設け、地域の課題を共有し、解決策を探っていく。

　深刻化する人口減少問題や、今なお地域経済に影を落とす新型コロナウイルス禍など、さまざまな課題が山積する道南の現状に対し「行動力ある若手経営者がコミュニケーションを取り、いま何をすべきかを声を上げて発信する必要がある」と若山さんが発起人を務め企画。シンプルウェイ副社長の國分晋吾さん（３９）とともに道南の３０～５０代の経営者らに声を掛けてメンバーを集め、４月２３日に発足式を行った。

　会の活動では２カ月に１回のペースで例会を開き、会員間で地域の課題を報告し合い、意見交換するほか、活動のサポートを受ける北海道経営未来塾などから講師の招へいを予定する。若山さんは「自社だけでなく、地域全体が元気になれる方策を考え、毎回テーマに沿った提言を形にしていきたい」と見通しを語る。

　今月２７日には第１回例会を函館空港で開催。全体で活動方針を確認したほか、地域との連携で展開する同空港の取り組みに触れた。例会で若山さんは「函館、道南の課題は全国共通のものもある。『理想の函館』を探り、函館モデルとして全国に発信していきたい」と協力を呼び掛けた。