北海道理容競技大会で入賞した函館理容美容専門学校の学生

　２０日に札幌市で開かれた「第７５回北海道理容競技大会」（道理容生活衛生同業組合主催）で、函館理容美容専門学校（大西忠彦校長）理容科の２年生７人が入賞する活躍を見せた。学生部門の３種目すべてで最優秀賞を独占し、学生たちは成果を喜んでいる。

　大会は新型コロナウイルス感染拡大の影響で３年ぶりに開催され、道内の専門学校５校から３３人が出場した。

　パーマをかけるロッド巻きの美しさを競う「ワインディング」で、澤田葵さん（２０）が最優秀賞を受賞。カットやセッティングの基本技術を競う「ミディアムカット」では、工藤優也さん（１９）が最優秀賞に輝き、優秀賞に山本大幹さん（２０）、高橋頼さん（１９）が入った。規定の技術にデザイン性を盛り込んだ「クラシカルバックバリエーションセット」では、戸來伸隆さん（１９）が最優秀賞を受賞し、優秀賞に野田秋哉さん（２０）、敢闘賞に上小倉未莉さん（１９）が続いた。

　澤田さんは「ゴムのねじれがなく、センターのロットもまっすぐできたのが良かった。もっと左右対称になるようさらに技術を磨き、全国を目指したい」、戸來さんは「最優秀賞に驚いたが、イメージ通りのオリジナル作品ができた」と振り返る。

　ほとんどが大会初出場で、「緊張せずに練習通りできた」と異口同音に振り返った。大会前にはそれぞれ、放課後に先輩や教員の指導、助言を受けたり、実践練習を繰り返しながら技術向上を図り、結果を残した。

　９月下旬には学生たちの憧れの全国理美容学生技術選手権（理美容甲子園）の予選となる全道大会が控える。野田さんは「今回で見つかった課題を残りの２カ月で克服し全国出場を果たしたい」、工藤さんは「今後も気を抜かずに次の大会でも良い作品をつくれるよう頑張ります」と次を見据えた。