函館競馬開催中の安全、成功願う 馬場浄めと馬頭観世音祭【函館】
11日の函館競馬開幕を前に、日本中央競馬会(JRA)函館競馬場(工藤禎康場長)で、「馬場浄め」と「馬頭観世音祭」が執り行われた。同競馬場職員、函館馬主協会(河内孝夫会長)、調教師、騎手、施設の清掃などを行う事業者ら約30人が参列し、開催中の安全を祈願した。
全国の競馬場でレース期間が始まる前に行う重要な儀式。初めは馬場浄めで、芝コースゴール付近に祭壇を設置し、湯倉神社の伊部宗博宮司が祝詞をあげ、清払いの儀として馬場に米などをまいて浄めた後、参列者が玉串を捧げた。
引き続き馬頭観世音の石碑前に移動し、馬頭観世音祭が行われた。ニンジンが置かれた石碑に湯川(とうせん)寺の筒井英順住職がお経を唱え、参列者が焼香し、レースの事故などで死んだ馬を供養した。
今年の函館競馬は7月17日までの計12日開催。新型コロナ禍で2000年は無観客開催、昨年は上限を約1000人とした有観客開催だったが、今年は観客の上限を設定しない方針。現在は26日開催までの「指定席ネット予約発売」のほか、立ち見でレース観戦が可能な「入場券ネット予約発売」をしている。
工藤場長は「ゲストを招くイベントはできないが、コロナ前に近い状態で開催できるのは関係者のおかげ。全国から当場に訪れるので地域経済に貢献したい」と話していた。
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