水洗いして艶やかに輝く白カブ（渋谷祐太さん方）

　【七飯】町内の農家で、食卓に春を呼び込むハウスものの白カブの出荷が始まった。水洗いすると真っ白な姿を見せ、柔らかく甘みたっぷりに仕上っている。

　町大中山１の渋谷祐太さん（３５）方では、町中島のハウス１２棟のうち、４棟で白カブを生産。収穫と出荷は１３日に始まり、低温の影響で例年より１週間ほど遅いという。カブは直径７～８センチの丸々と大きく育ち、一個一個丁寧に手作業で掘り出し、選別後、水洗い、結束し箱詰め。１箱に２Ｌサイズは３０個、Ｌサイズは４０個、Ｍサイズは５０個入っており、函館の市場へ出荷している。

　渋谷さんは昨年１２月下旬に種をまき、３カ月半かけてじっくり育てた。「今年は作柄良好。芽が出ずに欠株となった部分もあったが、品質は問題ない。柔らかくみずみずしいので、浅漬けが一番。スープなど煮ても合うので、たくさん食べてほしい」とＰＲ。ハウスものの出荷は２０日ごろ終わり、露地白カブも作付けしている。

　七飯は道内で白カブの一大産地で、ハウスものは４月上旬から５月中旬まで続き、露地ものは５月の連休明けから６月上旬まで出荷が行われる。