【平取】本町の義経神社（楡田美浩宮司）の社殿で10日、「初午祭」が行われた。

　初午祭は、馬を大切にしたとされる源義経を祀っている義経神社で、毎年２月最初の午の日に行われている神事。１９７３年（昭和48年）ごろから行われており、今年で49回目を迎えた。

　10日は、新型コロナウイルス感染症が増加していることもあり、責任関係役員、軽種馬振興会の計６人が出席。神殿で玉串などを納め、人馬の無病息災と愛馬の必勝を祈願した。

　続いて、拾った人に幸運が訪れると云われる矢を馬上から放つ「矢刺しの神事」が行われた。今回は関係者のみの略式で行ったため、楡田宮司が馬上から矢を放った。例年は、宮司の先導によって参列者が境内を練り歩いた後、神殿で祭儀。祭りを締めくくる「矢刺しの神事」では、年男で直垂（ひたたれ）姿に身を包んだ人が、その年の歳破の方へ神矢（破魔矢）を３射する。今年の歳破の方（凶方は申の方・西南西）へ神矢（破魔矢）を放ち邪気を払った。

　１日も早く、新型コロナウイルス感染症が収まり、大勢の参列者が放たれた破魔矢を競って拾えることを関係者は願っている。

神矢を馬上から放つ楡田宮司