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十勝毎日新聞

木野剣道少年団 半世紀に幕【音更】

 音更町内にある木野地区剣道スポーツ少年団(15人)が3月で解団し、半世紀以上続いた活動の歴史に幕を下ろす。代表指導員の市瀬隆士さん(67)は「少年団は解団するが、剣道を通して培った精神が子どもたちと共に生き続けることを願っている」と話している。

解団する木野地区剣道スポーツ少年団の関係者。中列右から2人目が岩城団長、後列右から2人目が柴田さん、同5人目が市瀬さん

 同少年団は1971(昭和46)年に発足。当初は下音更小学校の児童を中心に活動していたが、周辺の宅地開発などが進み、児童数が1200人にまで膨れ上がったことなどを受け、75(昭和50)年に木野東小が開校。これを契機に同少年団は活動拠点を木野東小体育館に移した。

 発足当初に指導員を務めていたJA木野元組合長の柴田賢一さん(78)は「かつては30人以上の団員がいた時期もあった」と振り返る。

 現在は木野東小、鈴蘭小、下音更小の1~6年生の児童15人(男子9人、女子6人)が在籍。市瀬さんら6人の指導員の下で稽古に励んでいる。コロナ禍でここ2年間は満足な稽古ができておらず、成長を示す大会の開催も激減した。

 市瀬さんは「子どもたちは剣道を通じて、試合の勝ち負けだけでなく礼節、集中力、忍耐力、感謝の気持ちなど、多くを学んでくれたと思う」と力を込める。

 同少年団としては昨年11月に開かれた第3回東北海道少年音更大会(音更剣道連盟主催)が最後の大会となった。今後の出場機会はないものの、児童は週2~4日の稽古を続ける。

 木野東小6年の岩城有咲団長(12)は「少年団がなくなってしまうのは悲しいけど、剣道で習った礼儀やいい姿勢などは忘れずにいたい」と抱負を語る。

 解団式は3月6日に行う予定。

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