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函館新聞

函館駅前ビル閉館 「お疲れさま」市民見守る【函館】

旧棒二森屋アネックス時代から長年の利用者らが見守る中シャッターが下ろされ閉店した函館駅前ビル(1月31日午後6時半ごろ)

 旧棒二森屋アネックスの建物を活用したJR函館駅前のテナントビル・函館駅前ビルが1月31日、閉館した。新型コロナウイルス感染防止でセレモニーなどは行わなかったが「棒二さん」への感謝を伝えようと集まった市民約20人に見守られ、アネックス館時代から数えて40年の歴史に幕を下ろした。

 棒二森屋のアネックス館は1982年にオープン。2019年1月末の棒二閉店後は、本館・アネックス館のテナントが入居する商業ビルとして同年2月に再オープン。棒二跡地を活用した再開発ビル事業に向けて、当初から3年間の営業が予定されていた。

 同日も最後にビル内に足を踏み入れようと多くの市民が来店。棒二本館から継続し、同ビルで営業してきた2階の「ニコルセレクト」の泉一彦代表(69)は「来店したお客さんからは多くの励ましの言葉をいただき、移転先は未定だが、次のステップにつなげていけそう。ビルでの3年間は棒二時代から続いてきたお客さんと過ごせて良い時間でした」と感謝した。

 ビル閉館時間の午後6時半ごろから1階入り口のシャッターが下ろされ始めると、市民は思い出に残そうとカメラを手に「棒二さん」への感謝の思いを抱きながら、静かにその様子を見守った。

 ビルから駅前広場の風景を写真に残そうと来店した谷地頭町の無職、武藤力雄さん(77)は「かつては棒二をはじめ、デパートが立ち並んでにぎやかだった。駅前がまた寂しくなってしまいますね」としみじみ。閉館に立ち会った北斗市七重浜3の高校生、松原一生さん(16)は「棒二時代から来ていて、最後を見届けようと訪れた。今は長い間お疲れさまと伝えたいです」と40年の歴史をねぎらった。

 函館駅前東地区市街地再開発事業準備組合によると、ビルの解体作業は23年6月からを予定。再開発ビルは26年3月竣工を目指している。

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