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函館新聞

デジ力向上塾始まる オンライン商談のこつ伝授 渡島振興局【函館】

オンライン商談のこつについて講演する森川さん

 渡島総合振興局主催の道南の食品加工業などを対象にした「食人材『デジリョク』向上塾」が20日、渡島合同庁舎3階講堂で始まった。異なるテーマで3月まで計3回のセミナーを開き、新型コロナウイルス禍で増えるオンライン商談や、SNSでの情報発信を成功させるためのノウハウを研修。初回はコープさっぽろ(札幌)宅配事業本部企画部長の森川大さん(39)が「オンライン商談のこつ」と題し講演した。

 会場とオンラインを合わせ45人が参加。森川さんはコロナ禍で起きたオンライン商談などの動きに関し「変化ではなく、スピードが速くなっただけ」と解説。オンライン商談する上で音や背景、通信環境に注意する必要があると指摘、賞品サンプルは「事前に送付し、当日リアルタイムで試食・試飲してもらうのが望ましい」とした。

 農産や畜産、水産など各分野のバイヤーの声を紹介し「オンライン商談は時間経過が早いので、時間配分の調整が必要」「サンプルには番号を付けておく」とアドバイスした。また、バイヤーは商談者の表情からくみ取る要素が多いとし、マスクを外せる場合は外すことを促した。

 オンラインでもリアルでも「自社の商品の強みが何かを具体的に伝えることが大事」と説き、オンラインは熱量や思いが伝わりにくいが、それ以外の環境をきちんと整えておくべきだと訴えた。

 向上塾は道南うみ街信用金庫が共催し、アフターコロナを見据え、営業力を強化し、企業価値を高めることを後押しするのが狙い。初回の受講者は2月25日午前10時半~午後4時に同講堂で開く、道南食のブランドフェアのオンライン版に参加できる。

 2回目は2月14日午後1時半~同3時、同3時15分~同4時45分の2回に分け同庁舎4階会議室で、前田直樹経営研究所(札幌)代表で中小企業診断士、ITコーディネーターの前田直樹さんが「生かす『POSデータ』」と題し、POSデータの基礎的な知識やデータの集め方、データの活用方法を伝授する。

 3回目は3月8日午後1時半~同3時、同講堂で開催。函館出身のフードライターでオフィスYT(札幌)代表の深江園子さんが「SNSの言葉~商品の魅力を伝えるために」と題し、SNSでの表現力・作文力を指導する。いずれも参加無料で、オンライン参加も可。

 申し込みが必要で、2回目が2月7日、3回目が3月1日までにメール(ooki.mio@pref.hokkaido.lg.jp)またはファクス(0138・47・9207)で。問い合わせは同課(同47・9461)へ。

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