タクシー運転手が魅力的な写真撮影を学んだ講座

　北海道・函館モーモータクシー（豊川町、小川司社長）はこのほど、タクシーを活用した観光案内を促進しようと運転手を対象に、より魅力的な写真撮影を学ぶ講座を市地域交流まちづくりセンターで開いた。タクシーでの観光案内で、利用客の写真撮影サービスを行う小川社長と運転手６人が参加し、こつを学んだ。

　地域の観光拠点再生を目指す観光庁の事業の一環。冬場の観光タクシー利用喚起や南茅部地区をはじめとした道南の観光コンテンツの磨き上げを目的に同社が企画し、東武トップツアーズ函館支店が事務局として参画。今月１１、１２日には観光資源調査としてインターネット上の写真コミュニティ「カメラガールズ」のメンバーを招き、市縄文文化交流センターや七飯スノーパーク、大沼国定公園など道南各所を視察した。

　講座では、カメラガールズの田中海月代表が講師を務め、写真の基本として縦、横のゆがみがないよう気を付けることや、見せたい建物や風景を際立たせる構図を伝授。「写真が上手な観光タクシーはとても魅力的で喜ばれる。若い世代の集客にもつながり、利用客がＳＮＳに写真を投稿してくれるようになる」とした。運転手らは講座の内容を参考にスマートフォン（スマホ）などを使って写真撮影のテクニックを実践し、スキル向上を図っていた。

　小川社長は講座後、「観光案内ではコンパクトデジタルカメラを使って撮影しているが、スマホを使った撮影技法を学べて良かった。社内でも学びを共有し、さらに研究していきたい」と話していた。

　今後、同事業では今月末に市民向けのモニターツアーを予定し、ニーズや課題を抽出し、更なる観光コンテンツの磨き上げを図る。