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日高報知新聞

役目を果たしてくれた【平取】

【平取】25日の中央競馬「第144回中山大障害」(J・GⅠ、芝4100㍍)で優勝したオジュウチョウサン(牡10歳)の生産者、町内川向の坂東牧場は喜びに沸いた。

 坂東牧場は、町内川向で昭和25年に創業。同47年6月に法人化し、本場事務所を日高町福満に移転。現社長は3代目の坂東正積(まさかず)さん(46)。生産・育成・調教を手掛け、現在は預託、繁殖を含め300頭ほどをけい養し、従業員数は約100人。

 2番人気のオジュウチョウサンは、昨年4月の中山グランドジャンプを最後に勝ち星から遠ざかっていたが、終わってみれば3馬身差の圧巻のレースを見せた。昨年春の中山グランドジャンプ(J・GⅠ)以来の勝利を挙げ、通算で障害GⅠ8勝目を挙げた。中山大障害は、2017年以来4年ぶりの参戦で3度目の優勝。

 この日、正積社長は中山競馬場で愛馬を応援。自宅では従業員らと事務所のテレビでレースを見届けた父で顧問の坂東勝彦さん(72)は、「大勢のファンの期待に応えてくれて、まずは一安心。勝利から遠ざかっていたので、無事に走ってくれることを祈っていた。今回のレースを見ると、前回より良くなっていた。役目を果たしてくれた」と話し、妻の久子さん(73)は、「今回で、ひょっとするとおしまいかもと思い、飛越するたびにけがをしないかと手で目隠しをしてしまった」と話した。

 ゼネラルマネージャーの荒木一仁さんは、「今回の勝利は、復活の勝利。感無量。状態が良くなってきていると聞いていたので、期待していた。今回のレースを見て今までとは違うものを感じた。3、4コーナーでは、オジュウチョウサン自身が自らゴールに向かっていく動きがあり、勝つ感じがした。勝利の瞬間は、本当に改めて精神力の強さを感じた。他の馬も戻ってきて、中山グランドジャンプで一戦を交えてほしい。これからもけが無く無事に走ってくれることを祈っている」と満足した面持ちで喜びを語った。

 レース直後には、びらとり農協の瀧芳久参事、増田高司副参事や牧場関係者が次々と駆けつけてお祝いの言葉をかけ、事務所内は祝賀ムードで笑顔が弾けた。

 朗報に早々と駆けつけた遠藤桂一町長も「障害の絶対王者健在、快挙で平取町民の喜び。うれしいクリスマスプレゼントになり、年の暮れの締め括りに朗報となった。これからもけが無く、末永く頑張ってほしい」と熱いエールを送っていた。

オジュウチョウサンの復活勝利に沸く坂東牧場の関係者

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