たつみ食堂、無休営業1万日達成【函館】
函館市東川町の大衆食堂「たつみ」が12日、連続無休営業1万日を達成した。1994年7月下旬から27年4カ月余り1日も休まず店を開け続けた。店主の山田征勝さん(80)は「感謝感激です」と、常連客や従業員、家族とともに喜びを分かち合った。
この日は店の前に「1万日達成」の立て看板を置き、取引先などからお祝いの花が届けられた。通常よりも30分早く午前10時半に開店し、常連客が続々と来店。山田さんにお祝いの言葉を掛けると、空揚げ定食やミックスフライ定食などを注文し、いつもと変わらぬ味を堪能した。
山田さんは2カ月前に痛めた背中が完治していなかったが、痛みに耐えながら娘3人と従業員とともに厨房に立ち、いつも通りに気さくに声を掛けながら接客した。
大台達成の知らせを聞き、遠方から来た客も。無休営業を始めたころに初めて来店し、その後も函館に来たときには必ず立ち寄るという埼玉県加須市の池谷昭男さん(51)は、初来店の時と同じカツカレーを注文。「あの時と全く変わっていない。懐かしい」と頬張り、「これからも元気でお店を続けてほしい」と話した。
「1万日達成」のポスターを手作りし、山田さんにプレゼントした函館市内の団体職員、高杉真由美さん(32)は「いつ来ても元気な山田さんがいて安心感がある。身近なお店」と偉業達成に拍手を送る。
店はこの日、来店客に記念品タオルを贈呈。山田さんは「1日1日の積み重ね。お客さん、従業委、家族の協力のおかげ」と、あらためて感謝の思いを口にした。
13日も通常通り営業したが、連続無休営業は1万日を一区切りとし、今後は月曜か水曜をどちらかを定休日にする考えだ。
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