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函館新聞

道南各自治体、3回目のワクチン接種、随時拡大

 新型コロナウイルスワクチンの3回目接種が今月から、道南でも始まった。2回目接種後8カ月を経過した人が対象で、当面は先行接種を受けた医療従事者から徐々に対象者を拡大する。日本国内でも確認された新たな変異株「オミクロン株」への警戒感も強く、政府は接種を前倒しする意向を示し、各自治体は動向に注視しながらの対応に追われている。

 函館市内では、1日に国立病院機構函館病院(加藤元嗣院長)で、6日には市立函館病院(森下清文院長)でも米ファイザー製のワクチン接種が始まった。森下院長は市内で感染者が減少傾向でゼロの日も続いていることについて「ワクチンが一定の効果があった」とし、3次救急、重篤患者を受け入れる道南の拠点病院としての役割を担うことから「院内感染などがあれば道南医療は危機的状況になる。安心感を得た」とした。

 市は今年度中に接種予定の医療従事者や65歳以上の高齢者ら向けに、接種券発送やコールセンター設置費、集団接種会場の運営経費など計約4億6000万円を11月に専決処分。来年度以降分は新年度予算で対応する。市はワクチンの供給量などを踏まえながら「スムーズな予約、接種ができるよう努めていく」としている。

 北斗市もワクチンの供給量次第で前倒しも想定し、医療従事者は個別医療機関で年内にも接種を開始する。その他の町でも、2回目接種から8カ月を経過した人を原則として、先行接種された医療従事者、高齢者施設入所者ら、65歳以上の高齢者、それ以外の町民の順で随時接種を進める準備を整えている。知内町など一部の町では医療従事者ら以外の町民に年齢制限を設けず、対応するところもある。

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