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日高報知新聞

瀬口さんのトドマツ林最優秀【様似】

【様似】適切な森林整備を実践し、模範となる優良林分を育てている森林所有者と木育活動の実施者を評価・表彰する令和3年度「森と人を育てるコンクール」で、森林所有者部門(トドマツ・アカアエゾマツの部)最優秀賞を受賞した様似町栄町の瀬口信正さん(82)へ3日、表彰状伝達式が役場で行われた。日高管内での受賞は瀬口さんのみ。

 北海道森と緑の会と道造林協会、道森林組合連合会、道の4者で構成される森と人を育てるコンクール実行委は、同コンクールにおいて、全道各地の適切な森林整備を実践し、模範となる優良林分を育てている森林所有者と木育活動の実施者を評価・表彰し、林業技術の向上や森林づくりに対する道民の意識高揚と参加促進を図っている。

 受賞した瀬口さんの林分は、町内新富の5㌶で、45年生のトドマツ。施業経歴は1977年の植栽で本数は3500本。除伐を94年に行い、2001年に保育間伐・枝打、06年と17年に搬出間伐を行っている。施業の特徴として、林分面積が大きいことから、保育施業に必要な路網を最小限に整備。今後は木材市況の動向を注視しながら適期の主伐・更新を図っていくという。

 瀬口さんは、林地取得を図りながら伐採跡地や造林未済地への造林を積極的に行い、相続とあわせ林業経営について後継者に伝えており、後継者と合わせた300㌶超の森林所有者として、地域林業のみならず地域の環境維持にとっても大きな役割を果たしている。

 役場で行われた伝達式は、荒木輝明町長と木下行宏副町長、ひだか南森林組合の小野哲弘組合長、町役場産業課の荒谷浩輝課長が立ち会いの下、日高振興局森林室の常本誠三室長から瀬口さんへ表彰状と記念品が贈呈された。最優秀賞の決定にあたり、審査委員からは「瀬口さんのトドマツは、市場の需要と材質の面から径級管理が求められる中、丁寧な保育管理により、優良材生産が期待できる」と講評された。

 受賞を受けて瀬口さんは「木の生長に魅力を感じている。そして木と我が子の成長が一緒になり、それが一番楽しかった。45年生が表彰されて感謝、感激で涙が出ます」と喜んでいた。

表彰を受けた瀬口さん(中央)と右隣りは常本森林室長、小野組合長、 左隣りは荒木町長、木下副町長

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