炭鉄港、魅力アップへ ガイド養成、道内47人「鉄」学ぶ【室蘭】
炭鉄港推進協議会(会長・荻原貢芦別市長)主催の「日本遺産『炭鉄港』ガイド養成 地域間視察&交流会in室蘭」が23日、室蘭市民会館などで行われた。地元はじめ空知管内、小樽、札幌から47人が参加し、街歩きワークショップなどで観光に結びつく“鉄”の魅力を探索した。
炭鉄港ガイドの地域間視察と交流を目的にした取り組みは、昨年9月の三笠市、今年10月の小樽市に続いて3回目。午前は「室蘭の鉄と鋼を学ぶセミナー」と題して、室蘭・登別たたらの会の石崎勝男代表(元新日鉄社員)、郷土史家の伏木晃さん(元日本製鋼所社員)が講演した。
午後から4グループに分かれ、日本製鉄室蘭製鉄所の城下町として栄えた輪西町を巡った。むろらん100年建造物保存活用会の山田正樹副代表理事がガイドを務めたグループは、日鉄室蘭正門、ボルタ工房、輪西神社などを訪れ、仕事を終えた鉄鋼マンたちが通った街並みをたどった。
市民会館に戻り、8グループに分かれて街歩きで感じたことなどを共有。各市町の観光の取り組みについても意見交換するなど交流を深めた。最後に室蘭・登別たたらの会によるたたら製鉄の鉧(けら)出しの様子を見学した。
札幌から参加した通訳ガイドの中島保代さん(65)は「輪西の往時の発展ぶりや室蘭で暮らしていた人たちの生活がよく分かりました」と感想を話していた。
ガイド養成に合わせ、室蘭炭鉄港推進協議会は旧三菱合資会社室蘭出張所や瑞泉閣などを巡るバスツアーを開催し、約20人が参加した。
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