佐藤さん、2つのソロコンクールで全国舞台へ フルート部門で出場【函館】
遺愛女子高校吹奏楽局に所属する佐藤由渚さん(2年)がフルート部門(高校の部)で、第75回全日本学生音楽コンクール(毎コン、毎日新聞社主催)と第31回日本クラシック音楽コンクール(クラコン、日本クラシック音楽協会主催)に出場する。地区予選や同本選を好成績で通過し、全国舞台に立つ佐藤さんは熱演を誓っている。
両コンクールとも全国各地の本選を通過した児童・生徒、学生らがピアノや管楽器、弦楽器などの演奏技術を競う伝統的なソロコンクール。毎コンのフルート部門は今月25日に横浜市で、クラコンは12月8日に東京都でそれぞれ行われる。
2つの全国のソロコンクール出場に、佐藤さんは「自分でも驚いている」と振り返るが、普段の吹奏楽局の活動と両立させながら続けてきた練習の成果が結実した。
部活動終了後は、フルート奏者で、吹奏楽局副顧問の佐々木花菜さんの個人レッスンを受け、さらに両コンクールの地区予選を通過した9月以降は毎週札幌へ通い、佐々木さんの大学時代の恩師でもある阿部博光さんの指導も仰ぎ、表現力に磨きをかけた。
クラコンの本選(10月12日)は足が震えるくらい緊張したというが、毎コンの本選(同24日)は「楽しく演奏できた」と振り返る会心の演奏で1位に輝いた。
佐々木さんは「こつこつと積み上げた練習の成果が本選で生きた。大きなホールでも良く響かせる演奏力や技術を持っているので、今後の活躍が楽しみ」と期待を寄せる。
全国舞台に向け佐藤さんは「自分自身がまず楽しく吹くことを心掛けながら、ホールにいる人たちにもそれが伝わる演奏をしたい」と意欲を見せている。
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