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函館新聞

道南ドクヘリ出動192件 今年度上期

来年ピックアップ出動試験

 道南2市16町と医療機関などでつくる「道南ドクターヘリ運航調整委員会」(事務局・市立函館病院)は、今年度上期(4~9月)のドクヘリ出動実績が前年同期比52件減の192件だったと明らかにした。要請件数は同84件減の239件。また、新たに来年3月1日~4月上旬にヘリが函館空港から函病を経由し、屋上で医療スタッフをピックアップして出動する試験を行うことを決めた。

 6日に函病で開いた会合で、事務局が説明し了承を得た。

 事務局によると、今年度上期のドクヘリ運航実績は、要請が同84件減の239件、出動が同52件減の192件、未出動件数が同32件減の47件、出動率が4・8ポイント増の80・3%、1日あたりの要請件数が1・3件、出動件数が1件となった。出動したヘリの件数が減った要因は、全国的にみて出動減の傾向にあり、道南は人口減が続いているためとした。

 出動件数が最も多かったのは北斗市の32件、次いで江差町の19件、函館市の16件など。

 出動区分は救急現場出動が同37件減の93件、緊急外来搬送が同2件減の6件、施設間搬送が同8件減の49件、出動後キャンセルが同5件減の44件。

 未出動件数の内訳は、天候不良が同6件減の25件、離陸前キャンセルが同3件減の11件、重複要請キャンセルが同22件減の10件、その他が皆増の1件だった。搬送人数は同41人減の152人で、このうち59人(38・8%)を函病に運んだ。

 今年度から本格実施した函病でのヘリの離着陸拠点化について、6月11日~11月19日に実施したと報告。函病屋上離陸~現場着陸の平均飛行時間をみると、空港出動時に比べ2分短縮となった。

 冬季での函病屋上駐機運航が厳しいことから、屋上ピックアップ出動試験を行い、対応可能かどうか検証する。医師の働き方改革への対応やマンパワーを確保するのが狙いで、医療スタッフが函病内で働けるメリットがある。検証を経て来年度から本格実施する考え。

 道南ドクヘリは2015年2月16日の運航開始から、来年2月で10周年を迎えるため、2月19日に函館国際ホテルで記念式典(函病主催)を開く。

上期の出動件数などを報告した運航調整委員会の会合

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