北海道ニュースリンクは北海道の参加新聞社がニュース・イベントを配信するサイトです

函館新聞

子どもの居場所づくり推進「みかん箱」開設 8日にイベント【函館】

お好み焼き作りなど中高生が放課後に足を運びさまざまな体験に触れている「みかん箱」

 家庭や学校以外の子どもたちの第三の居場所として、函館市末広町のカルチャーセンター臥牛館内に「みかん箱」が開設された。小学生を対象に学ぶ力や考える力を養う探求塾、中高生がさまざまな体験に触れるベースキャンプを開講し、子どもの居場所づくりを推進している。

 行政や市民、企業など地域が一体となり、誰一人取り残さない子育てコミュニティーの実現を目指す日本財団(東京)の「子ども第三の居場所」事業の一環。同財団の助成を受け、今年4月に開設し、一般社団法人みかん箱(佐々木悟代表理事)が運営する。

 4階建てビルの同所1階では2014年にヒトココチ運営の学童クラブ「ひのてん」が開設。第三の居場所の取り組みは、週1回の学習支援活動「みかん箱」の活動を拡大し、22年に法人を立ち上げ事業に着手。みかん箱は、家族団らんのこたつの上でミカンを食べるようにアットホームな雰囲気を目指して命名した。

 ビル2階では「学びの探求塾」として小学生を対象に学ぶ楽しさに触れる少人数学習を提供。週1回40~50分で生活に身近な算数や季節に応じた自然に触れている。3階のベースキャンプは放課後に中高生が足を運び、ピザやお好み焼き作り、カードゲームなどを楽しんだり、屋上でサッカーやモルックで体を動かしたりと、子どもたちがやりたいことを中心に和気あいあいと活動している。

 活動をサポートするスタッフは、道教育大函館校や函館高専の学生ボランティアを含め約15人。同法人の国嶋莉々マネジャー(25)は「子どもにとってスタッフは先生ではなく、近所のお兄さん、お姉さんといった存在。分からないことがあると手を貸したくなるが、子ども主体で成長の機会を奪わないことを大切にしている」という。

 8日午後1時半からは、地域の人に活動を知ってもらうイベントとして「オープンみかん箱」を同所3階で開催。小学5年から大人までを対象に幅広い年代でアイルランドの笛(定員10人)やウクレレ、ギター(同5人)を演奏する体験、トラベリングバンド、ひのき屋のメンバーや参加者でつくる演奏会がある。参加無料で演奏体験は定員残りわずか。国嶋マネジャーは「子どもたちには知らないことを体験し、人生を豊かにする学びにつなげてほしい。地域の人にもみかん箱を知ってもらい、ともに成長を後押しするコミュニティーづくりにつなげたい」とPRする。

 イベント参加申し込み、問い合わせは同法人(0138・84・5762)へ。

関連記事

室蘭民報

高橋さん念願のグランプリ 斬新さ高く評価、国内最大デザインコンテスト【伊..

「着た人が喜ぶ服を」 伊達市長に報告  伊達市出身で、北海道文化服装専門学校(札幌市豊平区)のファッション技術コース(3年生相当)で学ぶ高橋百花さん(20)が、国内最大のアップサイクルデザインコ...

室蘭民報

「登別市地域クラブ」順調 卓球→休日に移行/合唱→活動広げる【登別】

 登別市内の中学校の部活動の受け皿となる「登別市地域クラブ」の卓球が休日のみの移行を開始した。既に活動しているソフトテニスとともに4月からの平日を含む完全移行を目指す。2024年度から新たに立ち...

室蘭民報

日鋼スポーツパーク、冬も人気 利用者増、札幌からも【室蘭】

 室蘭市入江町の日鋼スポーツパーク(入江陸上競技場)は昨年12月1日から冬季開放中。連日、市民らがトレーニングに訪れ、トラックで練習を行う姿が見られた。この時期でも屋外で練習できると口コミで広ま...

苫小牧民報

共生社会テーマに ウアイヌコロ会議 全国の高校生 78人参加 ウポポイ 白老

多様な人々が互いを認め合いながら暮らす共生社会について考える「ウアイヌコロ会議」が11日、白老町の民族共生象徴空間(ウポポイ)で開かれた。全国14校から高校生78人が参加し、共生社会実現のためのア...

苫小牧民報

千歳支笏湖氷濤まつり 会場設営急ピッチ 来月1日開幕

冬の支笏湖畔を彩る「千歳・支笏湖氷濤(ひょうとう)まつり」(国立公園支笏湖運営協議会主催)が2月1日、千歳市支笏湖温泉のみなもあパーク(第5駐車場)で開幕する。前回は暖気で氷像が崩れ、初めて開催期...

CATEGORY記事カテゴリー

MEDIA参加新聞社

ARCHIVE月別記事リスト

RANKINGアクセスランキング

  • 週間アクセス
  • 月間アクセス