おたっしゃサービスが厚労大臣優秀賞 健康寿命延伸に貢献【釧路市】
介護予防や高齢者生活支援のため、釧路市が地域住民やNPO法人、介護サービス事業者などと協働で取り組んでいる通所サービス「おたっしゃサービス」が、第13回健康寿命をのばそうアワードで厚生労働大臣優秀賞を受賞した。3日、市役所防災庁舎に実施団体の代表やボランティア、行政の担当者らが顔をそろえて報告会が開かれ、喜びを分かち合った。
同アワードは、生活習慣病予防の啓発など健康寿命延伸に貢献する企業や団体、自治体を顕彰する制度。2分野で厚労大臣賞やスポーツ庁長官賞などがあり、それぞれで最優秀賞や優秀賞などが設けられている。釧路市は、厚労大臣賞介護予防・高齢者生活支援分野の自治体部門で受賞したもので、道内の自治体が同部門で優秀賞以上を獲得するのは釧路が初めて。
報告会の冒頭であいさつに立った鶴間秀典市長は「皆さんの毎日の積み重ねの成果だと思う。これからも、おたっしゃサービスの温かな輪が広がることを願います」と感謝の言葉を述べた。引き続き実施団体を代表して、NPO法人桜が丘ひぶなクラブの菅原堅治さん、カラダラボ体操クラブの木村勇太代表がそれぞれの活動実績を紹介。ボランティアの育成に尽力している釧路社会福祉協議会の博田秀治地域福祉課長は「コロナ禍の中でもしっかり対応してきた。ここで歩みを止めることはできない」と事業の継続を強調した。
この後、おたっしゃサービス事業について報告があり、2017年度に15団体21会場で活動を開始し、運動やゲーム、脳の健康教室などを実施。24年10月末現在では22団体28カ所で延べ4346人が利用し、事業開始からの総延べ人数は3万7700人を超える実績を上げている。
最後に、同サービスの立ち上げから参画してきた市こども保健部健康推進課の及川恵子保健相談主幹は「皆さんと共に笑顔で幸せな時間を過ごすことができました。これからも幸せな気持ちで歩んでいきたい」と喜びを語った。
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