北海道開発局は７日、「わが村は美しく－北海道」の第１１回コンクール表彰式を札幌市内で開いた。大賞審査委員特別賞に輝いた広尾町のピロロツーリズム推進協議会（菊地亜希代表）などに表彰状が贈られた。

記念の幟を手にするピロロツーリズム推進協議会の中村さん

　今年のコンクールには道内６３団体から応募があり、有識者らで組織する審査委員会による審査を経て、優秀賞１２団体の中から大賞２団体、同特別賞２団体を決定した。

　ピロロツーリズム推進協議会は、景観を活用した体験型観光のワークショップ開催、地域資源のツブ貝や昆布を使った商品開発、ガイドブック作成などに取り組んだ。中井和子審査委員長は表彰式で、「１次産業従事者と地元の高校生や住民を巻き込み、地域住民一体型の地域づくりに楽しみながら取り組んでいる」と講評を述べ、同協議会の中村麻矢さんが表彰状と記念の幟（のぼり）を受け取った。

　中村さんは「フィードバックをもらいながらサービス・商品が徐々に良くなっている。それを評価していただきうれしい」と話していた。

ＮＰＯ特別賞の帯広・ノーサムも

表彰状を手にするノーサムの円城寺代表（右）

　ＮＰＯ特別賞３団体の表彰も行われ、帯広市の合同会社ノーサムの円城寺篤代表らに表彰状が贈られた。同社はアイヌの伝統的な手法を用いて、廃棄されるタマネギの外皮などで草木染をした洋服などを販売。廃棄物の利用に着目した明快な事業コンセプトなどが高く評価された。