苫小牧産ホッキ貝でおつまみ開発 「ホッキチー」販売開始 井原水産
留萌市の水産加工販売・井原水産(勝田恵介社長)は、苫小牧市の特産ホッキ貝を使ったおつまみ「ホッキチー」を開発した。苫小牧市のマルトマ苫小牧卸売(西田浩一社長)が協力。湯引きしたホッキを薫製し、チーズに練り込んだ新商品で、1袋(5粒)540円。市内外で販売している。
井原水産は、カズノコとチーズを合わせたおつまみ「カズチー」の販売で知られ、シリーズにホタテやエビを使った「ホタチー」「エビチー」もある。今回は水揚げ日本一を誇る苫小牧産ホッキ貝で「ホッキチー」を開発した。
マルトマ、井原水産の両社と取引する土産卸業者が2年前、マルトマに「苫小牧産ホッキを使った商品を開発できないか」と提案したことをきっかけに連携がスタート。薫製したホッキとチーズのバランスを取ろうと、約2年間にわたって試行錯誤を重ねた。
日本酒に合わせるおつまみをイメージし、かむとホッキの甘みがしみ出す味わいに仕上げ、井原水産販売推進本部の髙田裕子本部長は「ホッキと組み合わせたことで、カズチーと比べてチーズがクリーミー」と商品の完成を喜ぶ。
井原水産の「良い物を使った商品展開でブランディングをさらに確立したい」との思いと、マルトマの「新たな苫小牧の名産品にしたい」との熱意が合致。髙田本部長、西田社長は「北海道のおいしい物を商品にして全体の底上げを図りたい」と声をそろえる。
パッケージはホッキをイメージした赤とクリーム色のグラデーション。要冷蔵で、賞味期限は150日間。10月20日のホッキまつりで先行販売し、500袋以上が売れる人気ぶり。翌21日から販売しており、市内のマルトマ食堂や魚金商店、苫小牧西港フェリーターミナル、新千歳空港などで取り扱っている。
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