ストレートアイロンを使ってヘアアレンジに挑戦する参加者

　十勝管内で美容室５店舗を運営する「コットンファミリー」（清水浩幸代表）は３日、幕別町内の「コットン８５％札内店」で、小中高生向けの美容師体験イベント「ふぁみりぃでぃ」を開いた。計３４人が参加し、プロの美容師に習いながら、マネキンを利用したヘアカットなどに挑戦した。

　美容師の楽しさを体験してもらい、将来的な業界人口の増加を図ろうと、２年前から実施している。地域貢献として無料で行っている。

　この日は全４部に分け、１部につき約１時間半、ヘアカットやアレンジ、カラー体験をした。美容師が参加者それぞれに付き、マンツーマンでレクチャー。基本的なはさみの持ち方や切り方、ヘアアイロンの動かし方など教え、参加した中高生は真剣な顔つきで手を動かしていた。

　帯広北高１年の女子生徒（１６）は「自分の髪じゃないから、力加減とかが難しい」としつつ、「小さい頃から美容師に憧れていた。楽しい」と顔をほころばせた。

　同社は今後も同様のイベントを毎年開催していきたい考えで、三浦雄司取締役（４１）は「来年４月には美容専門学校が帯広にも開校する。きょうのキラキラした気持ちを継続してもらえるよう、各機関と連携して十勝の美容業界に良い流れをつくれたら」と話していた。