親子に「森の輪」を寄贈する大塩町長（右）

　白老町は、町内の山林で伐採したイタヤカエデを使って作ったドーナツ型のおもちゃ「森の輪（わっこ）」の寄贈を行っている。一般社団法人森の輪（旭川市、馬場拓也代表理事）が木育や子育て支援の一環で展開する「森の輪プロジェクト」に賛同し、本年度から始めた。本年度中に生まれた乳児に健診時に寄贈していく。

　同プロジェクトは、北海道教育大旭川校専任講師である馬場代表理事が、帯広大谷短期大学助教だったときに考案したといい、２０１９年度に池田、上士幌、広尾の３町と夕張市でスタート。本年度は全道２６市町村で取り組まれている。

　大塩町長が贈呈式で生後４カ月の乳児と保護者３組に手渡した。アイヌ文様が施されたオリジナルのきんちゃく袋がついており、乳幼児期の発達に合わせて使えるという。

　大塩町長は「人とのつながり、輪を大切にする子どもに育ってほしいという思いで贈呈する」と述べた。

　同席した馬場代表理事は「家庭でも木製品に触れていただき、林業や木材加工、製品活用などに関心を持ってほしい」と呼びかけた。