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函館新聞

暮らしに根付く手工芸品を紹介 「二十間坂Ager」23日オープン【函館】

「いつ行っても楽しいと思える場所にしていきたい」と話す舟見さん

 暮らしに根付いた良質な手工芸作品を紹介するライフスタイル&ギャラリー「二十間坂Ager(あげる)」が23日、函館市末広町の二十間坂沿いにオープンする。いぷしろん企画室の舟見優子さん(69)が集め、こだわりを持って作られた全国各地の作家作品を並べ、2年5カ月ぶりに店舗を構えた。舟見さんは「手作りのものを見て『何かいいな』という雰囲気は元気になると思う。ものを愛でて、のんびりしてもらえる場所になれば」と話している。

 札幌市内でクラフトギャラリーを20年以上運営した後、2020年に函館に移住。市内本町のホテル内で同年8月から22年5月まで「そらのAger」を運営した。閉鎖後は西部地区で新たな物件を探しながら市内外で催事を企画してきた。

 知人の紹介で物件が決まり、札幌時代から使い続ける屋号でラテン語の耕地を意味する「Ager」に店舗が面する二十間坂を冠とした。「函館がいいと移住した直感に間違いはなかった。作品を出してくれる作家の支えや待ってくれている人らつながりのおかげ」と話す。

 秋の常設展では10人の作家を紹介。函館からは木工作家、草刈万里子さんの手削りのさじ類、陶芸家、高井秀樹さんの白磁や酒器などが並ぶ。後藤麻子さん(小樽市)がイタドリで編み込んだバッグ、木工作家、青木清一さん(オホーツク管内置戸町)の利き手にも配慮した木べら、漆芸作家、間野亨さん(帯広市)による和紙を使ったストローといった面白さが目を引く商品もある。

 住所は函館市末広町17の1、フォルム函館二十間坂地下1階。秋・冬期間の営業時間は午前11時~午後5時、月、火曜定休。今後、季節ごとに入れ替える常設展のほか、テーマを決めた企画展を計画する。問い合わせは舟見さん(090・9684・5753)へ。

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