つる子さん（右）とともに高座に上がり、小噺を披露する参加者（落語教室）

　市民参加型の健康増進イベント「ウェルネススタジアム」（はこだて市民健幸大学実行委主催）が１９日、函館アリーナで始まった。スポーツ体験やステージイベントなど多彩な催しを通じ、市民が楽しみながら健康への意識を高めた。２０日まで。

　実行委は函館市など関係機関で組織。道と道スポーツみらい会議が主催し、パラスポーツの魅力を発信する「北海道みらい運動会２０２４」も同時開催した。スペシャルゲストに函館出身で車いすラグビー日本代表の池崎大輔選手を迎え、一般参加の市民らが車いすバスケットボ―ルやボッチャなどで競い合った。

　同日の「健康落語ステージ」には３月に真打昇進を果たした落語家・林家つる子さんが出演。「口角を上げ、笑うことは健康につながる」と語り、古典落語の定番「番町皿屋敷（お菊の皿）」を披露し、巧みな話芸で観客の笑いを誘った。落語教室ではつる子さんが登場人物を演じ分ける上下（かみしも）の所作などを伝授。参加者はつる子さんとともに高座に上がり、教わった小噺を演じ、落語の世界に触れていた。つる子さんのファンという道教育大付属函館小４年の津谷美緒さん（１０）は「高座に上がるのは緊張した。落語の演じ方など楽しく学べ、たくさん笑いました」と笑顔で話した。

　２０日はチーム対抗のウェルネス運動会や元サッカー日本代表の城彰二さんのトークステージ（午前１１時から）のほか、モルックの体験会や新体力テストなどを予定。時間は午前１０時～午後４時。