乗務員のアドバイスのもとタクシー運転を体験する参加者

　室蘭市内の公共交通事業者による「合同会社説明会・運転体験会」が６日、八丁平の室蘭中央自動車学園で開かれた。参加した市民らは、会社説明や運転体験を通し公共交通機関の仕事に触れた。

　市都市政策課が初めて開催。市の計画事業「人材確保のための取り組み強化」「公共交通事業者のイメージアップ」の一環で、人材不足が問題となっている公共交通事業への興味・関心を持ってもらい、バスやタクシーの運転を実際に体験してもらうことが目的。

　この日は、道南バス、中田商会、北海交通室蘭支店、室蘭つばめ交通、室蘭北交ハイヤーの５社が参加。入れ替わりで各社の事業内容や待遇などについて説明した。

　また、各社から１台ずつバス・タクシーが用意され、運転体験を実施。参加者は乗務員と同乗して実際にハンドルを握り、普段運転する車との感覚の違いに驚きながら、学園の教習コースを回った。母親の勧めで参加した今野沙羅さん（２５）は「運転が好きで、初めてマニュアル車のタクシーに乗れてうれしかった」と笑顔で話した。

　市都市政策課の堀井数史主査は「約２０人と、多くの人が興味を持って集まってくれた」と振り返り、「運転体験を通して、公共交通機関の仕事に興味を持ってくれれば何より」と期待していた。

企業の特色について説明する担当者