協定書に調印する仲川会長（右）と田辺代表取締役

　登別市社会福祉協議会（片倉町、仲川弘誓会長）と医療法人社団倭会グループホームしづく（柏木町、大友義弘施設長）、グループホームきずな（富士町、田辺雅博代表取締役）は、独居高齢者などの自宅の鍵を地域の２４時間対応の福祉施設で預かる「鍵預かりサービス事業」の協定を締結した。

　同事業は２０１６年度から実施。７５歳以上の独居高齢者、認知症や障害によって必要性を感じる人を対象に、各小学校区ごとに万が一に備えて事前に自宅の鍵を預かる。安否確認が必要な場合は、事業協力員が鍵を取りに行く仕組み。２事業者が協力したことで、市内全小学校区での実施となった。

　現在、登別、幌別東、富岸、若草、鷲別、青葉の各小校区で実施しており、利用登録者数は２８人、事業協力員は１０４人。グループホームきずなは富岸校区にも関わり、広域にわたる同区に２施設が対応可能となった。迅速な対応と事業の強化が図られる。

　両施設で協定締結式が行われ、協定書に調印した仲川会長は「登別は高齢化が進み一人暮らしが多い地域になることが想定される中、たくさんの事業所に協力してもらいありがたい」と感謝を述べた。

　大友施設長は「一人暮らしの人たちの支援が行き届かないところがある。このサービスに協力できてうれしい」と述べた。

　田辺代表は「地域の応援があり運営できている。民間事業を通し恩返しする機会を社協から提供していただきありがたい」と話していた。