秋の恵みで「帯農フェス」 食彩フェア終了も、生徒の手で【帯広】
帯広農業高校(佐藤裕二校長)で生産した野菜や加工品などを集めた「帯農フェス 2024大販売会」が10月5日午前9時から、同校体育館で初めて開かれる。生徒たちが中心となって運営を担い、「不安もあるが開催が楽しみ」と来場を心待ちにしている。
帯広市内では、毎年秋に旧イトーヨーカドー帯広店で「農業高校食彩フェア」を開催。帯農高を含む道東の高校生が野菜や加工品を販売した。2023年まで19回続いていたが、6月に同店が閉店したため今年は行われない。
これを受けて、帯農高の新たな取り組みとして「帯農フェス」を企画した。5学科が共同で行う行事は同校でも少なく、農業クラブの松下剛士さん(農業科学科2年)は「他学科とは関わりがあまりなかったので、農業クラブとしてもこうした取り組みはやってみたかった」と期待を込める。
体育館では農業科学科と食品科学科がブースを出展し、学校で栽培した水菜(1束50円)やキャベツ(1個150円)などの野菜、飲むヨーグルト(100円)やロースハム(300円)などの加工品を販売。屋外では木工やトラック試乗などの体験コーナーも設置する。
学校林見学 収穫体験も
森林科学科の実習などで使う学校林の見学ツアーもあり、農業科学科の久保陸さん(1年)は「私も行ったことがない場所なので、広大な学校の敷地を感じながらぜひ楽しんでほしい」とPRする。また、同校生徒と障害のある人らが交流しながら農作業に取り組む「すこやか農園」も開放し、サツマイモなどの収穫体験も行う。
準備や当日の会場運営は生徒が中心となって行う。この日のために百貨店・高島屋のバイヤーを招いて、接客や商品陳列のコツも学んだ。松下さんは「(校内のショップ)あぐりすで接客の経験があるので、生かして頑張りたい。いろいろなコーナーを楽しんでほしい」と呼び掛けている。
午後1時まで。販売は商品が売り切れ次第終了する。上靴とエコバッグの持参が必要。問い合わせは同校(0155・48・3051)へ。
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