「オール・ショパン」演奏する横山瑠佳さん

【日高】ドイツのミュンヘン音楽演劇大マイスター課程に在籍するピアニスト横山瑠佳さん（苫小牧出身）が出演の「ひだかｄｅコンサート15ｔｈ　Ａｎｎｉｖｅｒｓａｒｙ」『オール・ショパン　ピアノリサイタル』が８日、門別総合町民センターで開かれ、町内外から１８０人が来場し美しいピアノの調べに酔いしれた。町民有志でつくる「ひだかｄｅコンサート」主催。

　横山さんは２００９年の第１回同コンサートの奏者。中学まで苫小牧で過ごし、東京藝大附属音楽高、東京藝大、東京藝大大学院を経て、19年からドイツに留学、22年ミュンヘン音楽演劇大修士課程を修了、23年東京藝大大学院を修了した。

　コンサートで横山さんは、「数年前に訪れたショパンの出身地（ポーランドのワルシャワ）が北海道の雰囲気に似ていて懐かしかった。日高でのコンサートなのでショパンにした」と話した。

　コンサート第１部は、「ノクターン第18番・第２番」、「エチュード12の練習曲第５番『黒鍵』・第11番『木枯らし』」、「プレリュード24の前奏曲第13～24番」、「ポロネーズ第６番『英雄』」。第２部は、「３つのマズルカ」、「ピアノ・ソナタ第３番」を演奏。会場は一流ピアニストの熟達した奏法の魅力に引き込まれていた。

　町内の野口さん夫婦は「素晴らしい演奏。１回目のコンサートの時から輝いていた。15年後に成長し頑張っている姿と演奏を聴いて感激した。これからも更に努力され頑張って」と話した。

　ひだかｄｅコンサート佐藤貴彦事務局長は「15周年コンサートに多くの皆さんにご来場いただき大変うれしく思う。横山さんも快く引き受けて下さり、華を添えていただき感謝している。これからも地域の皆さんに支えていただき、気軽に音楽を楽しんでいけるコンサートを企画していきたい」と述べた。