避難所運営を疑似体験 様似中で1日防災学校【様似】
【様似】様似中(佐藤恵美校長、生徒数76人)で3日、学校と地域が連携して行う総合避難訓練「1日防災学校」が行われ、全校生徒が災害時の備えと避難所の運営方法などを学んだ。
1日防災学校では、道や道教委、市町村、防災関係機関が連携して児童生徒に自然災害に関する正しい知識を持ち、自ら考え、判断し、危険から身を守る行動を取ることができるよう取り組んでおり、この日は日高振興局、町、日高東部消防組合様似支署の職員らが講師として参加した。
校舎1階の調理室から出火したとの想定で行われた火災避難訓練では、生徒と職員全員が校庭に避難。各クラス代表の15人が校舎3階から救助袋での避難を体験した。
続いて行われた防災教室では、道が作成した避難所の運営を疑似体験するカードゲーム「Doはぐ」を体験。「盲導犬を連れた家族が来た」などと書かれたカードを基に避難者の家族構成や障がいの有無など多様な課題や要望を踏まえ、避難者を避難所となる学校の体育館や教室のどの区画に座ってもらうかを6~8人のグループで話し合い、図面上にカードを配置した。
カードゲームを体験した3年の住岡統麻君(14)は「認知症の人や障害のある人でも安心して避難所を利用できる環境を作ることが大切。災害で大変なときでもみんなが協力していける避難所づくりの必要性を感じた」と話した。
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