標的を目がけて放水訓練する園児

【えりも】幼児期から火災予防への意識を身につけてもらおうと、日高東部消防組合えりも支署（高田拓也支署長）は８月30日、町内の光の園幼稚園と町立３保育所の年長園児16人を招いて放水訓練など行い消防署の役割を伝えた。

　消防車庫に集合した園児たちに署員から「消防は火災発生現場での消火活動や事故や急病人を医療機関に搬送することと、災害などから町民の命を守る大事な仕事している」と説明。

　放水訓練は、２人１組になってミニ防火服にヘルメットを着装して消防士の気分に高揚。庁舎前広場で署員のサポートを受けながら、年少児訓練用の口径40㍉のホースで、５㍍前方の火点標識目掛けて放水。標識が“パタン”と音を発てて倒れるとミニ消防士たちは笑顔を見せた。

　この後、大型消防車の運転席でハンドルを握り、救急車内では「たくさんの道具がある！」と興味津々だった。

　藤ヶ森唯斗ちゃん（６）は「火事は絶対起こさない。消防の人たちが親切だった。大人になったら人を助ける仕事をしたい」と話した。