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釧路新聞

外来ウチダザリガニ 生態は 春採湖で捕獲体験教室【釧路市】

 釧路市の春採湖に生息している特定外来生物ウチダザリガニの生態を学ぶ「ウチダザリガニ捕獲体験教室」が17日、同湖で行われ、親子連れら約20人が参加した。ウチダザリガニの捕獲を体験するとともに、春採湖畔の自然観察も楽しんだ。

 同市では2006年度から、同湖の水草減少の一因となっているウチダザリガニの捕獲を継続してきた。近年は水草が回復傾向にあることから、事業内容を変更して親子を対象に体験教室として実施している。この日は、NPO法人環境把握推進ネットワーク―PEGの照井滋晴理事長が解説役となり、ウチダザリガニの生態をはじめ捕獲した湖内の生き物を紹介した。

 照井理事長は道内に生息する特定外来種を例に挙げ「ヒブナなどの魚が卵を産む水草を、ウチダザリガニが食べてしまうので捕獲事業が続けられている」とこの教室の意義を説明。仕掛けておいたわなを湖水から取り出し、入っていたスジエビ、モクズガニ、小魚のヌマチチブ、1匹だけ捕獲できたウチダザリガニなどを子供たちに触らせながら生態を解説した。

 おととしに一度参加経験のある、道教育大学附属釧路義務教育学校後期課程1年の宝力樹さん(12)は「ウチダザリガニが捕れて良かった。モクズガニがでかくてびっくり。ザリガニがいじめられていてかわいそうだった」と話していた。参加者らはこの後、博物館で等身大のウチダザリガニの模型に色塗りする工作にも挑戦した。

ウチダザリガニを手に生態を解説する照井理事長

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