晩夏彩る光の競演 華麗に釧路新聞花火大会【釧路市】
華麗な炎の芸術で釧路の短い夏の夜を彩る「第64回釧路新聞花火大会」が16日、釧路市内の新釧路川鳥取橋上手緑地公園で行われた。道内最大級のナイヤガラ瀑布(ばくふ)や、大会史上最大となる24カ所からの超特大ワイドスターマインが、漆黒の夜空を七色に染め上げ、音と光の競演で観客を魅了した。
この日は、関東地方に大きな影響を及ぼした台風7号の不安もあったが、市内中心部は最高気温が23・3度と、釧路らしい涼しい気候で、時折小雨や霧雨が交じったものの、まずまずの花火日和となった。打ち上げ前には、地元人気デュオ「ヒートボイス」によるミニライブで会場を盛り上げ、星匠社長が「今年も協賛していただいた方々、参加してくれる皆さまのおかげで花火大会を開催することができます。ぜひ楽しんでいってほしい」とあいさつし打ち上げがスタートした。
オープニングを飾る第1部で、全長約1000㍍の特大ナイヤガラ瀑布とスターマインの競演で会場のボルテージを一気に上げると、第2部の「花たちの語らい」で、さまざまな花をイメージした創作花火で夜空を彩った。
第3部の「花火de釧路を盛り上げ隊」ではヒートボイスが再登場。歌に合わせてマリモを模した緑色の花火を次々と打ち上げ、球状マリモが生息する阿寒湖の世界自然遺産登録を願った。第4部「ときめきの夜空」は、スマイルや星、キャラクターなどを打ち上げ、第5部の「パノラマステージから~荘厳の波」では、釧路新聞花火大会史上最大となる24カ所からの超特大ワイドスターマインで夜空を焦がした。
第6部は、桜やヒマワリ、ススキや雪だるまなど、四季をテーマにした色鮮やかな花火を次々と打ち上げ、大会を締めくくるグランドフィナーレの第7部では、最大14カ所から、火花が大きく長く残る定番の「錦冠菊」約100発を、人気バンド「ドリームズ・カム・トゥルー」の楽曲「何度でも」に合わせて打ち上げ、会場からこの日一番の歓声と拍手が湧き起こった。
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