原田さんの胸を借りて、得意の押し出しに磨きをかける戸田選手

　室蘭相撲連盟の戸田魅誠選手（鷲別中１年）が「第２７回北海道小中学生相撲選手権大会兼第３５回全国都道府県中学生相撲選手権大会北海道予選会」（北海道相撲連盟主催、北広島市）に出場し、中学生男子の部（無差別級）で３位入賞を果たした。８月１１日に東京・両国国技館で行われる全国大会に北海道代表メンバーの一人として出場する。

　全道大会には７選手が出場し、リーグ戦が行われた。身長１６０センチ、体重７０キロと無差別級では小柄ながら、相手の対応をしっかり見極める落ち着いた取り組みで、４勝２敗の成績を残し、中学生としては初めての大会ながら３位に入賞。全国大会出場権を獲得した。

　戸田選手は母方の祖父で室蘭相撲連盟副会長の原田敬三さん（７３）の影響で、５歳から相撲を始めた。小学生時代は全道大会の学年別で２度優勝し、全国大会出場を果たしている。

　中学進学後も７歳から始めた柔道との二刀流で、稽古を続けて着実に力を伸ばしてきた。今大会前には左足首を怪我したため万全の調子とはいかなかったが「けがをした中ではよく頑張れた。大会に出るのをやめていたら全国大会には行けなかったので、出てよかった」と振り返る。

　全国大会では北海道代表メンバーとして団体戦（３人１組）に出場する。予選２試合とも勝てば、個人戦の出場権も獲得できる。「悔いのない相撲を取りたい。両国国技館は３回目なので、楽しみの方が大きい」と意気込んでいる。

　原田さんは「思い切ってやってほしい。全国レベルで良い経験を積んでもらえたら」と孫の成長を楽しみにしている。