自分たちが考案した献立の写真などを手にする学生

　函館短大（沢辺桃子学長）食物栄養学科の２年生４６人は、学生が料理のレシピや健康の標語を紹介する作品「はこたんヘルシーカレンダー」を製作している。年内の完成を目指し、学生の家族のほか、出身校、函館市内の地域包括支援センター、薬局に配布する。

　カレンダー作りは、管理栄養士の木幡恵子名誉教授が担当する栄養指導実習の一環で、２０２０年から行い、今年で５年目。学生が暦に合わせた献立をテーマに、グループごとにアイデアを出し合い、調理する人と食べる人をイメージしながら考案。栄養指導の媒体としても役立てる。

　１８日の授業では、学生がプレゼンテーションを行った。８月を担当した班は「ねばねばな食べ物で夏を乗り切ろう」とし「ねばねばそうめん」を発表。夏バテ対策を考え、血糖値の上昇を抑える効果のあるペクチンを含むオクラと、ナガイモ、旬のスルメイカを食材に使用。材料や作り方、栄養価などを説明した。

　標語は「食の乱れは心の乱れ」「カボチャはビタミンＥ　食物繊維　身体にＥ～！」など個性あふれる発表も。高井夢果さん（１９）は「七夕をテーマに料理を考え、食べる前に子どもが見て喜ぶポイントを意識した」と話した。