岡下部長に要望書を手渡す大泉市長（左）

　２０２５年度の国の予算編成に向け、函館市は９日、函館開建に要望書を提出した。函館港と函館空港でのＣＩＱ（税関、出入国管理、検疫）体制の強化などを求めた。

　大泉潤市長をはじめ、阿部慶太企画部長、鹿礒純志農林水産部長、木村喜訓港湾空港部長らが開建を訪れ、岡下淳部長に要望書を手渡した。大泉市長が内容を説明し、国の予算に反映するよう要望した。市長は「特段の配慮をお願いします」と述べた。

　新規要望では、地方公共団体の情報システム標準化に対する支援、ゼロカーボンとＧＸ（グリーントランスフォーメーション）の推進にかかる支援を盛り込んだ。

　道路関連では、道縦貫自動車道の七飯インターチェンジ（ＩＣ）―大沼公園ＩＣ間の整備促進、七飯藤城ＩＣ―七飯ＩＣ間の早期着手のほか、函館・江差自動車道、函館新外環状線の整備促進、松前半島道路の早期事業着手を要望。北海道新幹線では、並行在来線の維持存続に向けた財政支援措置の確立も求めた。

　大泉市長らは、１０日に道庁や道教委、道開発局を訪れ、要望活動を行う。１１、１２両日は東京要望で、国土交通省や地元選出国会議員などを回る。