特別解禁となった然別湖で釣りを楽しむ参加者

　鹿追・然別湖での遊漁の特別解禁「グレートフィッシング」（ＮＰＯ法人北海道トラウトフィッシング協会主催）が２２日から始まった。固有種のミヤベイワナ（オショロコマの亜種）やニジマスを目当てに、道内外から釣り人が集まった。ファーストステージは６月２４日までの３４日間。

　特別解禁は資源調査を目的に２００５年から実施、今年で２０年目を迎えた。参加者は魚種や大きさ、状態、場所などを報告するほか、資源保護のため、釣り具や解禁区域、キャッチアンドリリースなど細かく規則が設けられている。

　釣り人の多くはエメラルドグリーンの鮮やかな体色から「湖の宝石」と称されるミヤベイワナが狙い。遊漁開始の午前７時、一斉にボートで湖上に繰り出すと思い思いのポイントで釣り糸を垂らした。札幌市の三坂雅人さん（４９）は、ルアーでミヤベイワナ２匹を釣り上げ、「年々サイズが大きくなっている。雄大な然別湖で釣りをするのは気持ちがいい」と話していた。

　セカンドステージは９月２１日から１０月６日までの１６日間。１日当たりの定員は５０人。予約は「グレートフィッシング然別湖」のホームページか同法人事務局（０８０・５５９９・９５９１）へ。