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釧路新聞

渡辺体験牧場リニューアル 冬期営業可、収容人数増【弟子屈】

「新しい2階にもどうぞ」と渡辺社長(左)とスタッフら

 【弟子屈】渡辺体験牧場(町弟子屈原野、渡辺隆幸社長)は20日、バター作りや搾乳などの体験を行うD型ハウスをリニューアルオープンした。断熱工事を行い冬期間の営業も可能としたほか、2階部分を拡張し、団体客や教育旅行の受け入れ可能数を増やしたことで、施設の高付加価値化のほか、従業員の通年雇用や所得増、滞在型観光のさらなる活性化が期待されている。

 D型ハウスは鉄骨造の2階建てで、同体験牧場がオープンした1995年に建てられたが、防寒構造になっていないことから冬場は休業せざるを得なかった。2023年度に、観光庁が宿泊施設や観光施設の改修など、地域や産業の稼ぐ力を回復、強化するための取り組みを支援する「地域一体となった観光地・観光産業の再生・高付加価値化事業」に摩周湖観光協会が採択され、その一環としてハウスの改修が盛り込まれた。

 改修工事は23年12月から今年2月にかけて行われ、事業費は1266万円。このうち50%の633万円を国の補助を受けた。屋内の全面に断熱材を吹き付け、カラマツ材を貼り付けて白く塗り、明るい雰囲気になった。

 1階はバターやアイスクリーム作りの体験や食事などをする区画と搾乳体験の区画に壁を新設して2分割し、搾乳体験の説明を参加者のみに聞こえるようにすることで価値を高めたほか、衛生面や保温の問題も解消された。事務所のみだった2階は飲食や体験ができるフロアを増設し、ハウスの延べ床面積は約327平方㍍となった。また、各区画をカメラでモニタリングし、事務所内で利用客の動きを見て準備などをできるようにした。

 正式オープンに先立ち、改修完了直前の2月下旬にハワイからの団体客、3月には大阪と京都からの修学旅行生を受け入れたところ「思ったより暖かかった」と好評だったという。

 渡辺社長は「いろいろな人がゆっくりと体験し、休んでもらえる施設にしたので、気軽に訪れてほしい。命のありがたみや食料の大切さ、そして仕事とはどういうものかについて理解を深めるきっかけになれば」と話している。冬季は、予約した団体のみを受け入れる。問い合わせは015(482)5184へ。

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