函館市は今年度、ＳＮＳ（交流サイト）上で新たにハッシュタグ「＃ハコラブ」を付け、観光資源をＰＲする試みを始める。市公式アカウントがインスタグラムで函館愛のあふれる写真投稿とタグ付けを市民や観光客に呼び掛ける。はこだて観光大使にも協力を依頼し、情報の拡散を図る。

　函館市は現在、Ｘ（旧ツイッター）、フェイスブック、ユーチューブ、インスタグラム、ＬＩＮＥ（ライン）、ｎоｔｅ（ノート）の６種のソーシャルメディアを利用。市公式観光サイト「はこぶら」などで観光情報を多彩に発信している。近年の芸能人やスポーツ選手の情報の拡散力を参考にＰＲ手法を補うため、ハッシュタグを使った活性化策に取り組む。

　ハッシュタグは、ＳＮＳ上で利用者自身が興味のある事柄を検索する際に便利な記号。函館観光に興味がある人が調べると「＃函館観光」「＃函館旅行」「＃函館夜景」など、さまざまなハッシュタグや情報が出る中で、市推奨のハッシュタグを作成し、情報拡散の統一を図る狙い。

　年に一度、投稿者の中から特に魅力的な写真や動画を５人選び、景品を贈呈する企画も予定している。

　一方、はこだて観光大使制度は継続するものの、今年度から新たな任命は停止。非公表の２８２人の名簿を今年度中に公表する。

　市観光誘致課は「市民や観光客のインスタグラム利用者が、函館の観光名所とイベントをフォロワーや友人へ紹介する機会になってほしい。目に見えない広がりから、来函動機のきっかけや観光地の魅力度向上、情報の発見に期待したい」としている。