海の豊かさについて話す関根さん

　女性の視点からまちづくりを考える「みなとまちづくり女性ネットワーク室蘭」（立野了子代表）の講演と体験会が１４日、室蘭市絵鞆町のエンルムマリーナ室蘭で行われ、参加者が室蘭の海の大切さに触れた。

　ＳＤＧｓ（持続可能な開発目標）の項目の一つである「海の豊かさを守ろう」を推進する取り組み。「室蘭の歴史を語る・海からの贈り物」と題して、同マリーナ内で喫茶店などを営む関根勝治さんが講師を務めた。

　関根さんは、６０年以上室蘭に住んできた足跡や、ミネラル豊富な室蘭の海水を利用した商品作りを紹介。「海があっての室蘭。海の大切さが身に染みている。豊かさを守ることは簡単ではない。海を美しいと思えば、ごみを拾ったり、捨てないようになる」と話した。

　体験会は、海に流れ着いた食器の破片を用いたネックレスやブローチ、ラペルピン作り。白を基調として青色で草花が描かれており、中には「香蘭」「白鹿」「都々逸」と記されたタイプもあり、参加者は接着剤やセロテープなどを使いオリジナルを製作。「きょうの服に合いそう」「『香蘭』は室蘭にあったお酒。唯一の品だね」と言いながら完成品に笑顔を見せていた。

ネックレス作りなどを楽しむ参加者