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十勝毎日新聞

空き家改装し民泊開業 元協力隊の川瀬さん【池田】

 元池田町地域おこし協力隊の川瀬千尋さん(36)が4月、町内の空き家を改装した民泊「yadorigi」(西3ノ8)をオープンする。1棟貸しで、ワーケーションなど長期滞在にも対応。林業にも携わる川瀬さんは、自身が伐採した未利用材で、まきストーブの魅力も伝えていく。4月6日に見学会を開催する。

築45年の空き家をリフォームし民泊を始める川瀬さん(中央)。右は谷沿社長、左は井上代表

 川瀬さんは2020年7月から昨年6月まで地域おこし協力隊として林業推進員を務めた。宅地建物取引士などの資格を持ち、協力隊退任後に川瀬不動産を立ち上げた。環境保全型林業を実践する「minotake(ミノタケ)」の代表も務める。

 築45年の空き家は昨年5月に購入し、町の補助金を活用して8月から改装に着手した。平屋の3LDKで、事務所以外の2LDKを民泊に活用する。

 「庭や たにぞえ」(幕別、谷沿裕紀社長)がリフォームを手掛け、柱や梁(はり)、電器傘など「(古い)年代の雰囲気を残しつつ」(谷沿社長)、壁や床を張り替えた。リビングの壁際には厚岸で取れた砂岩を積み、まきストーブが映えるようにした。

 まきストーブを納入した薪火屋(帯広)の井上真樹代表は「昔の人はみんな“野良力”があった。まきストーブはコアな商品で不便だけど、(ここは)アナログな生活が体験できる場所」と話す。

 宿泊は1組限定(最大8人)。食事は各自で用意する。1泊1万5000~1万7000円。川瀬さんは「この地域に住みたいと思ってくれればうれしい。まき割りや山菜採り、林業体験などと組み合わせてツアー化もしていければ」と話す。

 6日の見学会は午前10時~午後3時。リフォームやまきストーブの相談も受け付ける。

 問い合わせは川瀬さん(015・578・9720)へ。

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