空閑学長から学位記を受け取る学生（右）

　室蘭工業大学（空閑良壽学長）の学位記授与式が２２日、室蘭市水元町の同大体育館で行われた。コロナ禍を乗り越え、理工学の研さんを積んだ学生８２４人が、新たな進路の門出を迎えた。

　全学生が一堂に会して行う式は５年ぶり。今月退任する空閑学長は式辞で、「コロナ禍の始まりで入学した人が多く、学習への大きな影響があったと思う。本学で困難を乗り越えて行った研究は皆さんにとって貴重な体験。今後の活動に生かしてほしい」と激励。大勢の保護者らが見守る中、学位記を代表の学生に手渡した。青山剛市長も来賓あいさつした。

　創造工学科を代表して学位記を受け取った杉原弘祐さん（２３）は「学習に挑戦する環境が整っていた。大学院に進学するので、さらに知識を深めたい」と気持ちを新たにした。

　同大によると、今回学位記を贈られた学生の内訳は、学部が５８７人、大学院博士前期課程２３４人、大学院博士後期課程３人。