災害時に貴重な情報ツール

コミュニティーＦＭの役割や防災通知機能付きラジオアプリ「レディモ」の説明をする沼田社長（正面）

　室蘭・輪西連合町会（土田昌司郎会長）は１６日、輪西町のわにホール市民会館で防災ＤＶＤ上映会と防災通知機能付きラジオアプリ「レディモ」の説明会を開いた。参加者約７０人は万一被災した際の備えや、スマートフォンからリアルタイムで防災情報を確認できるアプリに理解を深めた。

　上映会では、室蘭市町内会連合会が所有する防災ＤＶＤを視聴。近年多発する気象災害時の行動が紹介され、テレビやラジオなどで最新の情報を把握すること、早めに避難をする重要性を学んだ。

　防災アプリ説明会では、室蘭まちづくり放送の沼田勇也代表取締役社長が講師を務めた。「電波が悪くてラジオが聞けない」「そもそもラジオを持ってない」という人のために無料で正しい各種災害や緊急情報を入手し、対応に役立ててもらう「レディモ」について説明した。

　沼田社長はコミュニティーＦＭの役割について「災害の時に地域住民の安全を守るという面でも大事な使命を担っている」と述べ、「大きな災害では通信も遮断されるため、情報を得るためにはラジオが必要になる」と説明。「少しの電力と電波があればどこでも放送ができる」と利点を紹介した。

　ＦＭびゅーは昨年８月、開局１５周年を記念して同アプリのサービスに加入。現在５６８０人が登録している。同社は伊達、室蘭、登別の３市と室蘭警察署、室蘭地方気象台からの情報を発信している。

　沼田社長は「『レディモ』は日ごろから使用でき、災害時にも役立つ機能が備わっている。多くの人に活用してもらいたい」とＰＲ。早速参加者が、町会役員や同社社員の手助けを受けながらスマートフォンにアプリをインストールした。